ものぐさなあおちゃんでもそこそこ楽して良い感じに轟雷ちゃんがつくれる

sushi zammai……

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というわけで、「FAG買ったは良いけど、パチ組みしただけじゃアニメと全然色とか違うじゃん!!」ってなってるあおちゃんに向けての記事です。

 

あくまでも、

・簡単に

・適当に

・楽に

・雑に

・かといってそれなりの見た目に

というインスタントな感じを重点したインストラクシヨンになるので、バッチリ仕上げるぜ、フル塗装だぜって感じのブキ子ちゃん志望の方たちは電ホビとかを読んで下さい。

 

どんくらいの塩梅の記事になるかというと、「千年戦争アイ◯ス」の攻略動画で、「そこまで芸術的に低レア攻略とかされても逆に参考にならねぇよ。もっと『一日30分を週4くらいでやってる王子向け戦力』とかで攻略法教えてくれよ」みたいな感じです。戦車プラモ素組みしたことあるガルパンおじさんくらいだとちょうど良いと思います。

 

 

 

まず、色分けされていない部分についてですが、

・お腹まわり

・首・肩・腰などの装甲の黒っぽい色

・腕の横部分

・手の甲

 

ここら辺がパチ組みの物足りない感を漂わせてくるポイントです。

 

こいつらを解消するために、色を三色用意します。

自分の場合は、戦車を組んだ後の残りの塗料があったので、

 

・手の甲っていうか、装甲の緑(オリーブドラブとダークグリーンを適当に混ぜる)

・黒っぽい装甲色(黒3:茶7くらいの黒)

・インナーグレー(基本白寄りの灰色だけど、ちょっと青混ぜられると良い。)

 

そんな色持ってねえよ!って人は買いましょう。一瓶100円くらいだから……。

買うなら説明書に書いてある通りに揃えれば良いんですけど、そもそもプラモの塗料って結構種類があってね――

 

話し出すと長いので、塗料についてよく使うところだけ簡単に説明すると

塗料は種類が三種類(ほんとはもうちょいあるよ)

 

・エナメル塗料

・アクリル塗料

・ラッカー塗料

 

上にいけばいくほど、塗膜が弱く、乾きにくくなります。

 

で、重要なのが、「アクリル塗料の上にエナメル塗料を塗っても、色は混ざらない」という事です。これはプラモでもガレキでも色塗る時の最重要事項なので、必ず覚えましょう。

この違いを使って、フォトショのレイヤー分けみたいな感じで色を塗っていくわけですね。

 

まあ、今回はそんなに、色を塗った上から色を塗るなんてことはしないんですけど、せっかくだから上の三色はアクリルで用意すると良いと思います。はい。

 

あと、塗料を買ったら、その塗料に対応する薄め液を買ってください。薄めないで塗料使っていいのは小学生までです。当時ベッタベタ塗りしたガンダムはガビガビになりました。

 

 

とりあえず、色用意しましたね?途中いきなり全然言及していない色使うとか言い始めますけど、諦めて買ってください。

 

まず頭から

 

f:id:omd-imperialrome:20170605230523j:plain瞳のデカールが最初から貼ってあるの嬉しいですね。眉毛とか貼るのほんと嫌いなので助かります。

まあデカールは置いておきまして、頭はカワイイポイント重点なので、ちょっと力を入れてやります。

まず、髪の毛なんですけど、ランナーから外した状態だとちょっとのっぺりしてるので、エッジを立たせます。具体的に言うと、溝に沿って紙やすりの縁で削っていく感じです。あと先端を尖らせたり。当然やり過ぎ中尉です。

この作業は後でやる汚しの時に効いてきます。

 

髪の処理終わりましたか?

そしたら組む前に、髪の毛を汚します。具体的に言うと、髪の成型色よりも「彩度高め・明度低めの色」をベタベタと塗りたくってください(デザートイエロー的なやつ。いっそ普通の黄色でもいいかも)。さっきヤスリを掛けたあたりに沿って色を置いていく感じでいいです。あと毛先とか。

ある程度塗り終わりましたら、ティッシュ的なものに塗料の薄め液を浸して、それで塗った塗料を拭き取ってあげてください。どれくらい色を残すかは好みの問題なのですが、結構拭いても溝に色が残ると思います。

そうしますと、前よりもちょっち立体感が出ます。髪終わり。

 

あとはヘッドギアてきなやつの穴部分に、さっき作った黒の装甲色を塗ります。雑にはみ出しまくってても、そこそこ髪で隠れるのでヘーキヘーキ。

 

そして、顔です。

上の写真の顔部分は、入っていた状態から一箇所だけ手を加えています。

 

 

です。

口のところにピンク置いてあげてください。僕はポスカのピンクを使いましたが、最悪蛍光ペンのピンクとかでも大丈夫なのかな。水性だからろくな事にならなそうなので、これは使わなそうだなっていう顔パーツで試し塗りしてからやってみてください。

 

説明書に、パステルのピンクを削ってチーク入れるとフミカネ感増すよって書いてありますけど、これは面倒なのでスルー。ロボ娘にチークはいらない。弐瓶勉作品の肌色くらいが丁度いい。BLAME!見ろ

 

 

これで頭部終了です。続いて胴体です。

 

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写真で見ると塗装の雑さがすごいよくわかる。でも実際はあんまり気にならないので見なかったことにしましょう。

 

この写真の轟雷ちゃんは、アニメやパケ絵と違ってノーブラです。ブラつけたい場合は青っぽい黒で脇下あたりを塗ってあげてください。

あとはパケ写を参考にグレーを腹と背中に塗る。はみ出した部分はさっきの「薄め液+ティッシュ的なもの(キムワイプがオススメ)」で拭くようにすると、あまりはみ出しに気を使わずに塗れます。

 

あとは白・オレンジで穴とか塗ります。クリアグリーンとかを塗るほどの価値はこのディティールにはない。あとバックパック的な物に装甲色の黒を入れるのを忘れないように。

 

そして、この写真のスカートですが、カワイイポイントなのでちょっと手が込んでいます。

というのも、その他の部分と「トップコートの種類」が違います。

トップコートというのは、塗膜を保護したり、ツヤを揃えたりするのに使うスプレーですが、通常、この手のキャラモデルには「ツヤ消し」を使います。今回も最後にツヤ消しを吹きます。

が、スカートの部分だけ「半ツヤ」にしました。テラテラ感がエロいっ、セクシー……。

 

また、スカートの白線は、細いの二本ではなく、太いの一本なのですが、太いの一本を二本きれいに書くのはとても面倒なので、さっきの汚しの要領で溝に白を入れて良しとしました。なんでも原作再現したがるのはオタクの悪いところですよ全く……

 

はい、ここで大事なテクニック出てきました。溝に色を入れる方法です。

皆さん「スミ入れ」って言葉をおそらく聞いたことがあると思いますし、なんならスミ入れペンとか買って入れる気満々だわ、みたいな方多いと思います。

が、スミ入れペンは使いません。

実はスミ入れペンはさっきの塗料の種類で言うところの「ラッカー系」なので、今までせっかく塗った塗料の塗膜を台無しにします。この絶望は経験する必要のない中学時代の黒歴史みたいなものなので、回避しましょう。

 

スミ入れペンの代わりに、エナメル塗料を使います。薄め液でサラサラにした塗料を溝に入れていき、薄め液を浸したキムワイプでワイプ!

これがスマートなやりかたです。

表面を汚したくないとか、よっぽど細かいことしない限りは、個人的にはスミ入れペンは使いません。高いし。結局インクを皿に出して筆で塗ったりするし……。

 

で、上の方法を用いて装甲の各所にスミ入れもします。さっき作った黒の装甲色を流用するといいんじゃないでしょうか。

とりあえず胴体終了。

 

次は腕

 

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頑張ってグレーを塗る。

肩の黒を忘れない。

手の甲を装甲色の緑で塗る。

さっきの方法で墨入れする。

 

以上。

この時注意したいのが、腕のグレーなんですけど、エナメル塗料は樹脂を侵食するので、成形時のキズやらピンホール的なやつやらで中に浸透するとパーツが突然割れます。関節部分はイキやすいです。調教後の対魔忍くらい。

じゃあどないせいっちゅうねん!エナメル使わせたんはおどれやろがいボケェ!ってなるのも仕方ないんですけど、アクリル使うか、もしくは割れたら接着剤を使ってください。こればっかりはどうしようもないです。

 

はい次足

 

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特に言うことないです。組んでスミ入れ。装甲なので、拭き取りを甘くして汚しを多めに入れるのとか、良いんじゃないでしょうか。

 

ちなみに、成型色と今回作った色が違う場合、塗った部分とそうでない部分の装甲色黒が、ちょっと違和感が出る場合があります。そういう場合は、既に装甲色黒で成型されている部分も、今回作った色で塗ってしまうと違和感出ません。写真は塗ってます。

 

あと、キャタピラ部分なんですけど、あれにスミ入れするのすごくイヤだったので、戦車方式で、履帯色で履帯、装甲色緑で転輪部分を塗っちゃいました。スミ入れはしません。

 

そして、問題の太もも部分です。ここはエロエロ重点ポイントなので力を入れてやります。

 

まず、太ももに合わせ目があるのが許せないので、合せ目消しを行います。膝関節も同様に。

やり方は

・プラ用接着剤を縁に盛る。

・はみ出すくらいぎゅっと合わせる。

・しばらく放置して、乾いたら紙やすりで、粗い→細かい目でこすって、合せ目を消す。

 

付属のバズーカの砲身も合わせ目無い方がカッコイイと思います。私は非武装主義者なので武器を組んでいませんが……。カビザシを放棄しろー!シドニアは武装を解除しろー!

 

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磨いたらですね、ケツの縁っていうか、足の付け根のあたりにエナメルの茶色とか、コピックの茶色とかを置きます。ウンチ漏らしたみたいになりますので、薄め液で拭いてあげてください。スカバブプレイです。

そうすると、写真みたいに影ができます。

これが、立たせた時に陰影が強く出てエロいです、

こんな感じ

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あとは、さっきのスカート同様ニーハイっぽい膝関節だけ、半ツヤでトップします。

 

あとはデカールを貼っていきましょう。説明書見ながら指示通りに。

なんか適当な小皿に、水でうっすーく解いた木工用ボンドを入れて、その上に切ったデカールを浸して貼ると、デカール縁が白く光ったりしないのですが、木工用ボンドがなければべつにやらなくても良いかな……。

 

ちなみに、パンツのデカールは、まんまん側は切れ込み要りませんが、ケツ側は切れ込み入れないと浮きますので注意。

デカールは場所がキマったら、蒸しタオルを上から被せてあげましょう。ピッタリくっつきます。蒸しタオル無しのデカール貼りは考えられませんぞ。

 

色・デカールがキマったら、ツヤ消しでトップコートします。

ちなみに、最後の写真の足の部分が白っぽくなっていますが、これは「雨の日にトップコートをした」からです。こうやって白っぽくなるので、なるべく湿度が低い日にやりましょう。僕はやりたい時にやりますが。

 

これで、ちょっとマシなクオリティーで轟雷ちゃんが組めたのではないでしょうか?

今回の記事通りにやっても富士山の麓の駐車場くらいまで登った程度なので、もっと登りたい人は模型雑誌を買おう。

 

実はFAGは、プラモを組む際の基本的なテクを結構平たく薄く要求されるので、仮に僕がプラモ老師だったら弟子にこれを渡すと思います。

今回の技は、装甲部分はロボ・兵器系プラモに通じますし、ギャル部分はカラーレジンのガレキまで通用します。

轟雷ちゃんを組み終わったら、気に入った部分を深化させて、色々組んでみてはどうでしょう。